——今後のCandy Stripperにリクエストや要望はありますか? 夢眠 この前、インスタの質問でもベビーラインについて言われていて。私もそれは希望しています。「夢眠書店」に卸してほしい。
板橋 ずっと子供服はやりたいんだよね。でも、通常の大人服の製作だけでいっぱいいっぱいだから、今の状態に子供服を作るチームを作ることは難しそうなんだ。例えば、デザインだけ手掛けて、生産や販売は別の会社で、という形なら出来そうかなと思うんだけど。
夢眠 そうだよね。よしえさんを始め、みんな一線で頑張ってる人がめちゃめちゃ多いじゃないですか。私もそうだったから分かるんですけど、「落ち着いたらやろうね」っていうことが本当にたまっていて。その受け皿になれるくらい、私が余裕が持てたらいいなって。みんなが来て、アイデアをブワッと喋って、ばって帰るみたいな。「まとめておきます!」みたいな。いけてる人たちのネタ交換じゃないけど、社交場になったらいいな。
板橋 うんうん。ねむちゃんと話してるといろいろとやりたいことが膨らむよね。それに、表舞台から退いてしまっても、これからもねむちゃんの表現活動に触れることが出来るって知らせてくれているから、寂しくないし。
夢眠 音信不通にならないからね。
板橋 ねむちゃんの今後の人生、楽しみで仕方ない。

「よしえさんは人と会う努力をしてる。
 付き合いのお手本になってますね」(夢眠)

板橋よしえ 夢眠ねむ

——ちなみに、ねむさんとよしえさんはプライベートではどんなお付き合いをしてますか? 夢眠 よしえさんは、私がバタバタで無礼な返信をしちゃってもご飯に誘ってくれるんですよ。しかも、昼ごはん。それがすごく好きで。「ランチでもいい?」みたいのって嬉しいじゃないですか。ランチをすることでその日1日が正しかった日になるし、豊かになるし。よしえさんは、めちゃくちゃ忙しくても、人と会う努力をしてる人なので、人付き合いのお手本になってますね。それに、よしえさんのインスタを見てても、ずっと面白い人と遊んでるし、みんないい笑顔だし、相互フォローの間によしえさんがいることが多くて。「さすが、カルチャー作れる、女」って思ってます。
板橋 あははは。人と人をつなげるのが好きなんですよね。好きって思ってる人たちを一緒に会わせたらもっと楽しい、みたいな。
夢眠 洋服じゃなく、人と人のコーディネートもすごいんだよね。
板橋 人が好きだからなあ。
夢眠 秋葉原にいると、「人が好き」っていう発想がゼロなんですよね。一人でゲームしたいし、人と会うのはネット上だから。「人が好きだから」っていうのを澄んだ瞳で言ってるぞ、と今、思って見てました(笑)。私の文化圏ではかなり新鮮。
板橋 あはははは。もちろん、傷つくこともあるけどね。自分の好きと同じ分だけ相手が好きとは限らないし、利用だけされて悲しい思いをすることもあるし。でも、それは致し方ないというか、そういうご縁だったのかなって思うだけで。だからと言って、じゃあ、もう次から人を繋げるのをやめようとは思わない。それに、もしかしたら自分も気付かずに、相手にそういう思いをさせてしまっているかもしれないし。
夢眠 私にとっては、よしえさん、エンジェルとか菩薩的なポジションなんですよ。よしえさんに手を合わす、みたいな。あはははは。私がビービー悩んでることに、優しく寄り添ってくれる。教えるとか、上からじゃないんですよね。真横から言ってくれてる。「ねむちゃんは、今、こういう気持ちなんだね」っていう寄り添いなんですよね。びっくりしちゃう。
板橋 悩み事を聞くときに、自分だったらどうかな?っていうのをいつも考えてて。ねむちゃんのことをすごくすごく考えて、ねむちゃんの気持ちになったら、どうするのが一番いいんだろう?って。同じくらいの重みで悩むのは無理かもしれないけれど、そのくらい相手のことを考えて、答えられたらと思っていて。
夢眠 それって、会社をまとめてて、忙しい人ができることじゃないんですよ。普通は「ああそういう場合は、こうしたらいいよ」って、手っ取り早くアドバイスして済ませるのに、「うーん、うーん」って、私より悩んでくれて。二人で昼の原宿で、「難しいね〜」って言いながら、チャーハンを食べて。
板橋 ときにはパンケーキや、ハンバーガーを食べながら(笑)
夢眠 そうそう。そして、よしえさんは、どこまでも選ぶ言葉が人を傷つけない。私、結構、ギャンって強い言葉を言っちゃったりするけど。そういう言葉を使わずに人に伝えられる。だから、よしえさんの周りにはいい人ばかりがいるんだなって思う。この6年間で身の振り方として、優しくあるのが一番いいなっていう、当たり前のことだけど、結構、大事なことを気づかせてもらって。私がビービー泣いて、人生相談をしてても、「ウンウン。ねむちゃんはいい子だから大丈夫よ〜」みたいな、あったかボイスをもらったことも多くて。服や仕事じゃないところで、ちゃんとかっこいいことをやってる先輩であり、お姉ちゃんみたいなポジションで、色々大事なことを教えてくれたなっていうのがあります。だから、あんまり服のことは教わってないです。
板橋 あはははは。仕事の話はほぼしてないね。

ゆめみ・ねむ
アイドルユニット・でんぱ組.incのミントグリーン担当。アキバと世界を繋ぐ新しい時代のスーパーアイドル! 映像監督やコラム執筆等、カルチャーを結ぶポップアイコンとして活躍の幅を広げている。1月6・7日の「でんぱ組.inc コスモツアー2019 in 日本武道館」をもってグループを卒業した。
いたばし・よしえ
1995年、服飾系専門学校在学中に「Candy Stripper」を立ち上げる。1996年、株式会社ミニストリー設立。2017年、Candy Stripper BLACK Collectionをスタート。PUFFY 大貫亜美とのブランド「ROMPUS」が今年15周年を迎えた。