板橋よしえのおしえて好きなひと 板橋よしえ 武井咲

「よしえさんは私と母にとって
 東京で初めてできたお友達だったんです」(武井)

 

——おふたりの付き合いはかなり長いと聞いてます。 板橋 長いよね! 最初に展示会に来てくれた時、咲ちゃん中学生だったよね。
武井 まだ名古屋に帰ってたもん。事務所のレッスンに通っていた頃に、事務所の先輩にキャンディストリッパーの展示会に連れて行ってもらったのが一番最初かな。私はそれまでに何度も「キャンディストリッパーの展示会」っていうワードを耳にしてて(笑)。名古屋から出てきた田舎者だから、キャンディストリッパーってなんだろう? って思って。そのあとで自分で調べて、キャンディストリッパーのお洋服を見て、衝撃を受けて。
板橋 あははは。どんな衝撃だった?
武井 可愛らしくて、派手で、世界観が統一されているなって感じて。そんなお洋服を自分は着たことがなかったんですよね。展示会に行ってみたいけど、緊張するし、中学生の私なんかが行っていいところなのかな?っていう感じだったんですけど、どうしても行きたくて、先輩に連れてってもらって。
板橋 私はその時、咲ちゃんが「Seventeen」のモデルだっていうことを知らなくて。でも、ものすごく可愛いから、「何やってるの?」って思わず聞いちゃったんですよ。そこで初めてモデルをやってるっていうことを知って。咲ちゃんは天真爛漫で、人懐っこく話してくれるから、最初からすごい話しやすかったな。
武井 いや、それはよしえさんだったからです。基本的に私は人見知りな方で、キャンディに行った時もすごく緊張はしてたんですよ。でも、よしえさんが現れた瞬間に、ただただ来てくれてありがとう! みたいな態度で迎え入れてくれたことが嬉しくて。東京にも出てきてないし、まだまだ無名な私を裏表なく受け入れてくれたことが本当に嬉しかったんですよね。そこから、よしえさんが気にかけてくれるようになったんだけど、なんで話せるようになったのかな……。   ——何か二人の距離が縮まるきっかけはありました? 板橋 咲ちゃんとは年齢差があるんだけど、そこをあまり感じさせることなく、フラットに話してくれるから、最初からすっと入ってきた感じだったんだよね。先入観というものが一切なく、真っ直ぐにその人を見てる感じ。
武井 えー! 私の方が逆にそう思ってました。もちろん、最初のうちは話さなきゃって思ってたところもあって。好きな人だし、この気持ちを伝えなきゃいけないっていう思いで緊張して話してたんですけど、私はキャンディの15周年のパーティーに呼んでもらえたことがきっかけになってるかもしれないですね。最初は出てくれないかっていうオファーをもらったんですよ。すっごい嬉しくて、その気持ちに応えたいばかりだったんですけど、スケジュールが合わなくて。出られなかったことで——当時はまだ子供だから、よしえさんを傷つけてるんじゃないかって感じてて。私はすごく出たいんですっていう気持ちがどうにか伝わらないかと思ってて……。
板橋 大丈夫、十分伝わってるよー!!! 15周年のパーティに、行けることになったよ!って連絡をくれて、キャンディのお洋服を着てママと2人で見に来てくれて。すごく嬉しかった。
武井 それが名古屋から上京して、2年ぐらい経った時だったんだけど、よしえさんは、私と母にとって、東京で初めてできたお友達という存在だったんですよね。
板橋 私、“お母さん”をひっくるめて仲良いのって咲ちゃんしかいないかも。咲ちゃんがいなくてもママと会ったり(笑)。友達のお母さんと直接連絡のやりとりをする関係になることってほぼない……というかない!(笑) 咲ちゃんの妹とも一緒にご飯行ったりね。
武井 本当に特別なんですよ!

板橋よしえ 武井咲


板橋 これからも家族ぐるみでずっと会うだろうなっていう感じがする。
武井 私にとっては、節目節目ですごく背中を押してくれる人でもあって。仕事で悩んでる時も、絶対に続けていた方がいい、咲ちゃんはお芝居してていいと思うよ、とか。仕事の面だけじゃなく、プライベートでも後押しをしてくれる人だし、いつもよしえさんなりのプラスの言葉をかけてくれることが嬉しくて。簡単な言葉でしか言えないけど、勇気付けてもらえるんですよね。私はあんまり自分のことを人に話すタイプではないんだけど、よしえさんにはいろんなタイミングで相談したり、全部話しちゃってるし、不思議な人だなって思う。
板橋 嬉しい。照れる……(笑)。咲ちゃんの妹も最初に会った時は小学生だったのに、今は高校生だもんなあ。
武井 今は妹もキャンディストリッパーにどハマりしてて。
板橋 咲ちゃんが大人になって、もう着てもらえないだろうなって思ってたんだけど、食事に行くときに、着て来てくれたり、展示会も来てくれるだけで嬉しいのに、「咲もこれ着ようかな」って言ってくれることがすごく嬉しくて。咲ちゃんは、人に対してもそうだけど、服に対しても先入観を持たない。誰かの言葉に左右されることなく、ちゃんと自分が好きなものは好きって言えるひと。人の言葉を鵜呑みにすることはなく、自分がどう思うか、感じるかをいつも大事にしている。そんなところが信頼出来るなあと思う。すごく誠実な人なんです。中学生から大人になった咲ちゃんをずっと見てきてるけど、変わっていったというよりは、いろいろな知識や表現力の幅が増えたり、人への思慮深さが深まっていって、どんどん魅力的で素敵な大人になっていった。大事なものは失ってないし、変わってないんだけど、ますます人としての魅力が増してる感じがします。
武井 ふふふ、照れる。