Candy Stripper デザイナー板橋よしえ連載「おしえて好きなひと」 第19回 仲里依紗
デザイナー板橋よしえが大切な友人や一度会って見たかった人々と、様々なことを本音で語り合う対談連載。第19回目のゲストは、2017年10月に伊勢丹新宿店TOKYO解放区にて、キャンディストリッパーとのコラボレーション“Naughty Girl”を展開した女優の仲里依紗さん。
翌年4月には初のスタイルブック「Palette」を発売したほどファッション好きとしても知られる彼女。
近年は家族愛を感じるインスタグラムも人気でフォロワー数が260万人を超え、さらに、今年4月にはYouTubeチャンネルを開設し、登録者数が50万人を突破。
女優、モデル、ファッションアイコンと活躍の場を広げ続ける彼女のバイタリティーの源とは——。
「里依紗ちゃんの個性的なセンスが光るファッションは、
スタイリストさん的おしゃれを感じる」(板橋)
——ファッションフリークとしても知られる仲さんですが、まず、実家がセレクトショップを経営されてるんですよね。
仲 アメカジ系のお洋服とか、ハーレーのブーツや革ジャン、グローブやヘルメットをオーダーで作っています。あと、ママが着れるようなレディースのお洋服をちょこっとだけ置いてる感じなので、両親が気に入ったものを仕入れて売ってるっていう(笑)。お互いに好きなものを売ってる感じだから、私も自分が気に入ったものをいつまでも着たいし、自分が着たいものを作っても面白そうだなと思います。
板橋 里依紗ちゃんは、ほんとにお洋服が大好きだよね。しかも、いろんなジャンルの服を全部かわいく着こなしてる!
仲 確かに、これって決まったスタイルではないですね。全部、好きなんです。
板橋 会うたび違うスタイルをしているんだけど、どのスタイルもすごくかわいいなあって。里依紗ちゃんはいろんなセンスの引き出しを持ってるよね。その里依紗ちゃんのセンスが生まれたルーツが気になってるんだよね。
仲 私、センスあります?
板橋 あるある!!!
仲 なんだろう。欲張りなんでしょうね。可愛いものは全部好き! みたいな感じだから。
板橋 ハイセンスで、とにかくパンチが効いてる。里依紗ちゃんの個性的なセンスが光るファッションは、スタイリストさん的なおしゃれを感じるんだよね。
仲 スタイリストさんのお仕事も楽しそうだなって思います。いろんなブランドさんの最新のものをギュって集めて、好きなのものを組み合わせたりとか。とにかく洋服が好きなんですよね。
——どうしてそんなに洋服好きになりましたか?
仲 やっぱりうちの両親が洋服屋をやってるのが大きいのかな。昔は、子供服も仕入れてたんですよ。だから、そこの服しか着れなかったんですね。でも、子供の頃って、みんなと一緒の服を着たいじゃないですか。アニメのプリントがしてあるTシャツを着たかったんだけど、買ってもらえなくて。今、親になってみて、子供に質の良いものを着せたいっていう気持ちもわかるようになったんですけど、当時はみんなと一緒がいいと思ってて。着たくても買ってもらえなかった気持ちが今、爆発したんじゃないですかね。
板橋 着たいものを着たいっていう。里依紗ちゃん、お店ができるセンスがあると思うな。
仲 私、お洋服屋さんやりたいんですよ。でも、よしえさんを見てるとすごい大変そうだし。
板橋 あはははは。
仲 大変じゃないですか。型数が半端じゃないから。
板橋 本業は女優さんだからね。展示会とかに縛られずに、ECサイトだけで、好きな時に好きなものを発売する形でもいいと思うし。
仲 楽しくですよね。ゆる〜くね。決めないでね。そういうのに憧れますよね。
——どんなお店をやりたいですか。
仲 女優をやってて、車に乗って現場に行くだけの日が続いたりするんですよ。だから、“だる着”を作りたくて。だる着ブランドをしたい。カチッとしてないんだけど、ちゃんとしてるふうに見える服。
板橋 海外だとかわいい“だる着”あるよね。
仲 海外とか、みんな着てるじゃないですか。パーカーにパンツみたいな。ドラマや映画の撮影だと車の中だけだから、そういうのばかりになっちゃうんですよ。
板橋 すぐに着替えちゃうしね。
仲 そういう時でもテンションが上がる服を作りたいな。自分のために。
板橋 いいと思う! 里依紗ちゃんは洋服への愛が半端ないよね。
仲 洋服はずっと好きですね。自分の中では、大人になって、どんどんシンプルになっていくかな? っていう恐怖がありますけど、今でもやっぱり、派手な服を着たり、自分が好きなものを着てると、テンションがあがるんですよね。自分が好きなものを、好きな時に着るっていうのが、一番元気になりますね。