「よしえさんには女の子の夢を生み出し続けて欲しい。
私の青春を一生青春のままでいさせて下さい」（仲）

——お互いにどんな存在ですか。
板橋　里依紗ちゃんは、いつも自然体で、女優さんなのに全く飾らなくて。そんなところが大好き! 子育てについて相談したときも、すごく親身になっていろいろアドバイスをしてくれて。ちゃんと想って言ってくれているのが伝わってくるから、すごく嬉しくて。出産したときも、すぐに会いに来てくれたよね。子育ての先輩として、ついつい相談してみたいなって思わせる人です。
仲　きゃー（笑）。私はずっとキャンディストリッパーに憧れてて。前は渋谷パルコ店に行ってたんですけど、学生の時はお金もないし、Tシャツ1枚買うのが精一杯で。当時はアブリル・ラヴィーンが大好きで、ロック調のものをいっぱい買ってたんですよね。それが今、大人になって、やっと展示会でたくさんチェックできるっていう。
板橋　あははははは。
仲　嬉しいんですよね。しかも、今でも変わらずにずっと愛されて。そのブレない可愛さをずっと世に生み出してくれてるよしえさんってすごいなって思います。やっぱり、ウキウキ感が変わらないですよね。デザインが大人っぽくシンプルになっていっても、よしえさんカラーがあるから、着ると、ちゃんとキャンディストリッパーだってわかるお洋服なんですよ。形とか、デザインとか。それを考えるのがすごいなって思います。

——最後にお互いの今後に期待することを聞かせてください。
仲　よしえさんには原宿で一生、女の子たちの夢を生み出していただきたいです。日本もどんどん削ぎ落とされて、洋服もメイクもありのまま、生まれたままみたいな状態になっていくかもしれない。それでも、私は平成の、青文字系が勢いがあった時代が好きだし、よしえさんには原宿カルチャーを残していって欲しいなって思います。これは、ほんとに希望です。私の青春を一生青春のままでいさせてください。楽しく明るくなれるお洋服たちなので、いつまでも私たちは期待したいし、自分の子供にも着せたい。ずっとお願いします! っていう感じです。
板橋　ずっと続けられるように頑張ります!
仲　ママも着てたんだよって言いたいですから。
板橋　私は、里依紗ちゃんにはこのまま型にハマらずいろんなことを自由に発信して、新時代の女優像を築きあげて欲しいな。女優としての里依紗ちゃんは変幻自在の演技力がすごい。ひとつひとつの表情が繊細で引き込まれるし、狂気じみた女性の演技では凄みがあるし。YouTubeの里依紗ちゃんは最高にチャーミングで、みんなをハッピーな気持ちにさせてくれる。ママとして息子くんにちゃんと愛を注ぎまくっているし、旦那さんとも仲良しでお互いリスペクトし合っているし。女優のお仕事もYouTubeも、ママとしても妻としても全部頑張っている里依紗ちゃんを尊敬してる! わたしなんて、仕事と子育てでいっぱいいっぱいだよ〜〜。演じるお仕事もYouTubeもとても楽しみにしているけど、両立するのはとっても大変だと思うので、無理だけはしないでね。
仲　よしえさんも無理ない程度に。
板橋　ありがとう〜。いつか、お洋服屋さんも見てみたい!
仲　よしえさんのようなプロに見せるの恥ずかしいですけど。
板橋　いろんな里依紗ちゃんがギュッとつまってるお店を見たいな。
仲　ぐちゃぐちゃなやつをやりたいですね。しかも、いつ開いているかわからない、気楽なやつ。ただ、今は女優とYouTubeで精一杯なので、まずはYouTubeでもお洋服のことをやっていきたいなと思って。よしえさん、エコバッグ作りません?
板橋　作りたい!
仲　エコバッグってあんまり可愛いのがないじゃないですか。でも、今、絶対に必要だから、可愛いエコバッグが欲しいなと思って。
板橋　里依紗ちゃんはこんな感じでいつもぽんぽんアイデアが出てくるよね! だから話してるといつも面白いよ。
仲　すぐにどっかに行っちゃうんですよ。草原に放たれた牛で、野良犬なので（笑）。

仲 里依紗（なか・りいさ）
1989年10月18日生まれ、長崎県出身。ドラマ、映画に出演する他、ファッション誌では、モデルとして活躍。自身のインスタグラムでは、家族との私生活が垣間見える投稿やファッショニスタとして人気を集める。また4月より開設したYouTubeチャンネルが話題となっている。 板橋よしえ（いたばし・よしえ）
1995年、服飾系専門学校在学中に「Candy Stripper」を立ち上げる。1996年、株式会社ミニストリー設立。2017年、Candy Stripper BLACK collectionをスタート。PUFFY 大貫亜美とのブランド「ROMPUS」も不定期に活動中。2020年11月にブランド設立25周年を迎える。