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Candy Stripper デザイナー板橋よしえ連載「おしえて好きなひと」 第19回 仲里依紗(2ページ目)

「私は身近な存在でいたい。
会いに行ける女優になりたいんです」(仲)

 

——2017年には「仲 里依紗×Candy Stripper SPECIAL COLLECTION“Naughty Girl”」と題し、一緒に洋服を作りました。

板橋よしえ 仲里依紗
板橋よしえ 仲里依紗


 よしえさんに声をかけてもらって。
板橋 ファッションフリークな里依紗ちゃんと一緒に洋服を作ったら、どんなものができるんだろうって思って。どんなの作ろうか〜って話してたら、ワクワクするアイデアがわんさか出てきた!
 わがままを聞いてもらいました(笑)。
板橋 面白かったな〜。
 パーカーにMA-1にフレアパンツにふんどしワンピ。たくさんの型を作らせてもらえて、すごくうれしかったです。自分はこう想像してたけど、この生地だとこういう風になるとか。洋服って面白いなと思いましたし、あの経験があったからこそ、次はこうしたいとか、もっとやりたいなっていう気持ちが芽生えて。
板橋 ふんどしワンピ(笑)。そうそう、コラボをしたとき、里依紗ちゃんのマネージャーさんの愛情が半端ないなって感じたんだよね。里依紗ちゃんのことが大好きで、“里依紗のやりたいことをやらせてあげたい”っていう想いに溢れてて、すごく感動したの。いわゆる“女優”って、プライベートをあまり見せないミステリアスなイメージがあるのだけど、里依紗ちゃんはプライベートも惜しげもなく見せたり、おもしろいことや楽しいことをたくさん発信し続けていて、“女優”の型にとらわれずにいろいろな活動をしていて、本当にすごいと思っていて。もちろん、里依紗ちゃんから発信するものがあってのことだけど、会社だったり、マネージャーさんが里依紗ちゃんの持っている才能やセンスを理解しているからなんだろうなあ〜、本当に素敵なチームだな〜って。伊勢丹でイベントをやらせてもらったときも、もしかして女優さんだからできないことがあるんじゃないかって勝手に思ってたけど、そんなことは全然なくて。むしろ、なかなか会う機会がないから、とにかくファンのみんなとたくさん交流したいって、みんなを喜ばせたいって、いろいろ考えてくれて。里依紗ちゃんと対面したファンの女の子たち、みんな泣いちゃってたね。
 泣いてましたね〜。
板橋 ちょっと騒動になるくらいたくさんの人が集まってくれたね。ここまでSNSを使いながら身近に交流している女優さんもあまりいないから、そこも里依紗ちゃんらしくて素敵だなって。
 私、“会いに行ける女優”になりたいんですよ(笑)。身近な存在でいたいんです。 ——俳優さんはミュージシャンと違ってライブがないから直接会う機会が少ないですよね。ファンクラブイベントがあればいい方で、完成披露試写くらいしかない方も多いです。
 それはそれで女優さんのあり方としていいと思うんですけど、私はそれだけだと寂しいなと思って。こういう性格だし、もっとみんなを楽しませられたら、私も楽しいしなって思うんですよね。サービス精神なのかな。お店に立って、人と話をして、商売をするっていう洋服屋の娘としての血が入ってるのか、みんなとセッションしたいんですよね。あと、手が届かない存在には憧れてなくて。友達くらいの関係性でいたいんです。

板橋よしえ 仲里依紗


板橋 女優としてはちゃんと尊敬されるお仕事をしつつ、SNSではプライベートを発信することで身近な存在に感じさせつつ。そのギャップがすごいよね。里依紗ちゃんみたいにやりたくてもできない人が多いと思うな。そこは里依紗ちゃんの強みだし、それをやっていいよっていう事務所がすごいなって。インスタにしろ、YouTubeにしろ、里依紗ちゃんがやりたいと思ったことを、ちゃんとバックアップして、力になってくれるでしょ。
 大人になればなるほど、すごくいい会社だなって思いますね。「里依紗が幸せにしてるのが一番だよね!」って言ってくれるから、みんなが幸せでイエーイみたいな感じです(笑)。
板橋 それは里依紗ちゃんの資質もあると思うよ。やりたいって言っても、野放しにしたら危険な人もいるからね。
 私は野放しにしないと、ストレスで大変なことになるからだと思います。ぎゅって縛られてる方が私はダメになっちゃうタイプだから。高級な麦しか食べちゃいけないゴールデンポークもいれば、そこらへんの雑草を食べてる牛もいるでしょ。麦を食べてる豚さんのように手が届かない女優さんもいるけど、私は草原に放たれて、好きな草を食ってこーいっていう牛でいいんです。
板橋 あはは! 里依紗ちゃんの例え! そういうところ、大好きだよ。笑。

板橋よしえ 仲里依紗


 前も言われたんですよね。「純喫茶磯辺」の吉田恵輔監督に。「麻生久美子さんは血統書つきの犬だけど、君は野良犬だね」って(笑)。「いい意味でね」って付け加えられていましたけど、ま、そういう感じです。伸び伸び育ててもらってます。
板橋 (笑)里依紗ちゃんのインスタストーリーの宇宙人加工アプリ、大好きだったな〜。宇宙人のストーリーがキッカケで、もともとのファンだけじゃなく、幅広い人たちが里依紗ちゃんの虜になったよね。
 SNSの影響はすごく大きいですね。私たち夫婦の感じも知ってもらえたし。
板橋 家族のことも含め、オープンにいろんなことを発信してるけど、何か気をつけてることはある?
 何にも気にしてないです。ほんとに突発的にやってるだけだから、そのまんまですね。だから、プライベートなんですよね。インスタとYouTubeは仕事感がない。YouTubeもずっとやりたかったんですけど、本当に遊びの一環で始めたから。