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Candy Stripper デザイナー板橋よしえ連載「おしえて好きなひと」 第21回 PUNK CAKE

板橋よしえのおしえて好きなひと

デザイナー板橋よしえが大切な友人や一度会って見たかった人々と、様々なことを本音で語り合う対談連載。
第21回目のゲストは、2013年10月に原宿にオープンした、80年代をメインとした古着やアクセサリーなどを取り扱うショップ「PUNKCAKE(パンクケイク)のオーナーであるkinjiさんとショップスタッフのmikkiさん。
Candy Stripper本店の真裏にあり、「ご近所だからよくばったり会う」という板橋が、kinjiさんとmikkiさんの二人の運命的な出会いと、古着のセレクトだけではなくアートやカルチャーまで発信し続ける理由を聞いた。

板橋よしえ PUNK CAKE

「PUNKCAKEには80年代の音楽を感じる古着と
カルチャーを感じるアイテムが揃ってる」(板橋)

板橋 二人はキャンディのご近所だからすごくよくばったり会うんだよね。
kinji 最初は何人かでお店に来てくれたんですよね。僕が一方的に知ってたので声をかけて。それが初めて挨拶をした時ですね。ものすごく丁寧に名刺をいただいたのがすごく印象に残ってて。
mikki 私もほんとに謙虚な方だな〜と感じましたね。初めてお会いしてお話しした時から、初めてじゃないような気持ちになるくらい、柔らかく包み込んでくれるような方だなと思いました。
板橋 ありがとう。可愛いお店だなと思って入ったんだよね。原宿にはいろんな古着屋さんがあるけど、PUNKCAKEはカルチャー色が強くて、80年代の音楽を感じる古着とカルチャーを感じるアイテムが揃っていて。音楽とカルチャーが好きな二人の見た目はちょっとパンチが強いけど(笑)、ハートはすごく優しくて。いろんな話をしてもらって、いつもほっこりした気持ちで帰ってる。
kinji 褒めていただいてありがとうございます。照れますね。
板橋 でも、最初はなかなか、このお店に入る勇気がなくて。勇気を出して入ってみれば、二人ともめちゃめちゃ話しやすいのがわかるんだけど(笑)。そもそも二人が古着に目覚めたきっかけはなんだったの?
kinji 僕はどっぷり古着っ子だったわけじゃないんですよ。以前、働いていた会社にアルバイトで入った時は新品担当だったんですよ。でも、人が足りなくなって古着担当になって。仕事で古着に携わるようになってからだんだん好きになっていったっていう感じですね。古着ブームに影響されたというわけでもなく、たまたま目の前に古着があった感じでした。

板橋よしえ PUNK CAKE

mikki 私は中学生くらいまで、どっちかというとマルキュー系だったんですよ(笑)。「COCOLULU(ココルル)」とか、「JASSEE(ジャッシー)」とかを着てたギャル時代があって。高校に入ってからできた親友が古着が大好きで、その子が読んでた「Zipper」を見た瞬間にすごく可愛いくって引き込まれて。その子と原宿に通い始めて、いろんな古着屋さんを回って、古着が好きになって。その頃にキャンディストリッパーも知って、ディズニーランドみたいに気持ちがワクワクする、夢のようなブランドだなと思ってましたね。
板橋 ありがとう! そんな二人が出会ったのは?
kinji 僕はその会社でバイヤーになって、もっと古着が深く好きになって。mikkiと出会ったのは会社に入ってから10年後くらいですかね。僕は京都の本店勤務だったので、彼女がその会社の原宿店でアルバイトとして働いていたのを年に数回見てたくらいで。
板橋 そうだったんだ! ずっと一緒にいたのかと思っていた〜。当時からすでに今みたいなkinjiさんのスタイルは確立されていたのかな?
mikki いや、私が最初に会った時は古着から離れたところにいましたね。チノパンにシャツにバンダナ、みたいな。

板橋よしえ PUNK CAKE

板橋 kinjiさんの今の格好からは全く想像が出来ないね! シンプルなスタイルからここまで変化するなんて。kinjiさんはPUNKCAKEを一人でやろうと思ったの?
kinji 実はそれはかなり大きくmikkiが関係してて。古着が好きになって、いろいろ着たけど、やっぱり10年もバイイングをやってると飽きるんですよね。僕が好きな服を選ぶというよりは、会社で売るための服を買い付けるので、ただの業務になっていくんですね。でも、そんな時に、mikkiが会社の企画で、海外に出張に行くことになって。その案内役が僕だったんですよ。
mikki アルバイトの子にバイヤーの経験をさせるっていう企画ですね。
kinji そのときは何を買い付けてもいいっていう条件だったんですよ。それをお店に出せるよっていう感じで連れていったんですね。そこで、僕は僕の業務であるバイイングをしてて。例えば、Tシャツを1000枚取らないといけないとかっていう仕事だったりするんですけど、その隣で彼女は好きな服を選んでるんですよ。僕が絶対に選ばないようなミニーちゃんみたいなワンピースとか、ピエロの着ぐるみみたいなものとか、もうコスチュームのような服を「可愛い! 面白い!」って言いながら選んでるんですね。当時の僕は「絶対に売れへんわ」って思いながらも、こんなに楽しい気持ちはなかったなって感じて。しかも、それをお店に出したら、えー! って驚くくらいめっちゃ売れたんですね。その何ヶ月か後にもう1回、行くことになって。何回か繰り返していくうちに、僕ももともと、80’sのギラギラのニットとかが好きだったなってことに気づいて。だから、最初は、会社の中でそういうセクションを立ち上げたらいいんじゃないかなって考えていたんですけど、会社内では理由があって実現できなくなった時に、じゃあ、自分でお店をやりたいなって初めて思ったんですよ。
板橋 じゃあ、mikkiちゃんに出会わなかったら……。
kinji そうなんですよ。カッコよく言ったら、ミューズみたいな感じですね。でも、その時は彼女はまだ前の会社で働いていて、僕は会社を辞めて独立する為に、東京に出てきたんですけど、ちょうど同じタイミングで彼女も会社を辞めてて。
mikki PUNKCAKEができるとかは関係なく、自分の体調不良でやめたんですね。ちょっと、のんびりしようかなと思っていた時に、声をかけていただいて。最初は週1で手伝う感じでしたね。
板橋 そうなんだ。すごい偶然だね。お互いにとってはどんな存在になってるの?
kinji 一番初めに刺激をもらった、本当にミューズ的な感じですね。僕が今でも仕入れをしているけど、選ぶ基準の大半がmikkiが好きそうとか、似合いそうとかが、かなり入ってます。そこに僕が好きなものが混じったのがPUNKCAKEなんですよ。
mikki 私は自信をくれた人ですね。常に私に自信を持たせてくれる。あと、私はあんまりアートに興味がなかったんですけど、kinjiさんのおかげでアートと音楽が常にファッションとともにあることを学ばせてもらってて。
板橋 mikkiちゃんが自信がなかったなんて信じられない。自信を持って自分を表現している感じがするから意外だな。
mikki それはkinjiさんのおかげです。今でもあんまり自信がないんですけど、いつも肯定してくださるので。
kinji 褒めて伸ばしてます(笑)。

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